なぜ洗面台をDIYしたか
築20年の我が家。洗面台の老朽化が気になっていたものの、業者に頼むと費用も時間もかかる…。そこで、施工管理職の私が、自らDIY面台を交換してみました。業者に頼むと高額になりがちな洗面台リフォームですが、DIYならコストを抑えつつ愛着も湧きます
Before

リフォーム前は、収納が右側に露出していました。
ボウル部分が下部収納より飛び出ていました。
ボウル下の収納を引き出し式にしたい。などのリフォームしたい理由がありました。
計画と準備
①どんなイメージにしたいか
収納が豊富、使い勝手がいい既製品の洗面台にしようと思っていました。
洗面台の種類には大きく分類すると、メーカーの既製品(使い勝手重視)か、造作の洗面台(おしゃれ、かっこよさ重視)の2択かと思います。
私は使い勝手重視のメーカー既製品を選定しました。
実際使用した洗面台はこちら↓
水栓器具が上部についていて、衛生的。
収納が十分、使い勝手がよさそう。などが選んだ理由です。
まずは完成のイメージ、使用する洗面台を決めましょう。
造作洗面台にしたい場合は、カウンター、ボウル、水栓器具を各々選定する必要があります。
造作洗面台の参考URL


②予算感
予算はリクシル既製品の場合、10万~15万程度になります。
③使用した道具や材料
- 電動ドライバー:ネジの取り外し・取り付け
- 下地チェッカー:下地の確認 針を刺すタイプのもの
- モンキーレンチ/スパナ:給水管・排水管のナットを締める
- カッター・はさみ:クッションフロアのカット
- メジャー・定規:正確な寸法取りに必須
- 石膏ボード用のノコギリ:ミラー固定部に下地を入れる際に利用
- ミラー固定用の下地の木片 べニアや、野縁などの木片

下地チェッカー
電動ドライバー(インパクト)は、DIYをする方は、よく利用します。
購入をお勧めします。


作業手順
①既存の洗面台を撤去します。
撤去の前に止水栓を締めましょう。
止水栓は、蛇口の形状と、マイナスドライバーで締める形状があります。

下部の洗面台本体、上部のミラー部分は別々の物です。
それぞれビスで何か所かづつ止まっています。どこでとまっているか探しながらビスを外します。
撤去した洗面台は連絡ごみで処分しましょう。
②新しくミラーを設置する位置に下地があるかチェックし、なければ下地を入れる。
ビスは石膏ボードには効きません。ボードアンカーを利用する手もありますが、収納型ミラーのように開け閉めの負荷がかかるような用途の場合は、木の下地を入れる必要があります。
既存のミラーと、新しいミラーの固定用のビスの位置が違う場合は、壁面に下地を入れます。
写真は丸形ですが、四角でも歪んだ形でも構いません。ミラーで隠れる範囲でしたら、あまり気にせず大きめに開口します。

開口に木材を挿入し、石膏ボードの上から木材をビスで固定します。

木材の上から切り抜いた石膏ボードを復旧します。

下地の挿入完了です。
ミラー用電源の確保
既存のミラーの裏に電源が来ている場合はそれを再利用します。
もし電源がない場合は、近くのコンセントより、延長コードで分岐します。
配線が露出してしまいますが、コンセントをミラーの裏に隠そうとすると、電気工事士の範疇になります。
DIYでは推奨しません。また、既存のミラーの上に照明がある場合、そこからの分岐もできません。スイッチと連動しているためです。


本体の取り付け・配管の接続
既製品の場合、施工説明書(取付説明書)が同梱されています。
説明書に従って本体を取り付け・組み立てをしていきます。
排水・給水の接続が心配かと思いますが、難しくはありません。
簡単にいうと、排水は既存の管に差すだけ。
給水・給湯は、既存の管にナットで繋げて締めるだけ、です。


完成
リフォーム後の写真です。

給水・排水に漏れがないかテストしてください。
漏れている場合は、その箇所のナットなどが緩いです。
増し締めしましょう。
側面の水掛かりの仕上げ
洗面台の右手に貼ってあるのはタイルになります。
水掛かりにはキッチンパネルや、タイルを張るとアクセントになったり、清掃しやすくなったりします。
キッチンパネルの場合床から天井までいっぱいの高さで貼ることが多いですが、DIYでは、パネルが大きすぎて取り扱いが難しいし、切断が出来ないかと思います。
タイルのような小型の商品が扱いやすいです。
キッチンパネルにしろ、タイルにしろ、材料はネットで揃えます。今時ネットで揃わないないものはあまりありません。
タイル、タイル用接着剤、くし目ごて(接着剤を塗るこて)目地材、を購入しました。
タイルの小口は装飾見切り材を利用するか、シーリングを三角に打つ、または何もしない
の3パターンかと思います。私はシーリングを三角に打ちました。
また、洗面台を据え付ける前に側面を仕上げておかないと、上手にできません。


洗面台ひとつでも、暮らしの質は大きく変わります。手を動かし、試行錯誤しながら形にしていく過程は、まさに“住まいづくり”の醍醐味。この記事が、あなたのDIY挑戦の一歩になれば嬉しいです